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2019.06.17LIDET

恒例の鈴木健氏による大会見所
6.26 POWER HALL 2019
⑤令和ノアを象徴する若き王者・清宮登場
冷徹蹴撃手・中嶋がストップをかけるか

第5試合=セミファイナル:NOAH THE STYLE
清宮海斗&谷口周平vs中嶋勝彦&熊野準

長州力にスカウトされこの業界へ入ってきた中嶋は、昨年3度開催されたPOWER HALLのすべてに出場。そしてラストとなる今回もセミファイナルを務める。2004年にWJプロレスが活動休止したあとは佐々木健介へ弟子入りし、プロレスラーとして腕を磨いてきた中嶋。以後、長州との接点は一切なかったがそれから14年の空白を経て、同じリングへ上がるシチュエーションが訪れた。

おそらく当日は、中嶋の“残り香”が漂う中、大音量のパワーホールが鳴り響きガラッと空気が変わるのだろう。それは失われたWJ未来の風景の断片とも言える。もっとも、中嶋自身は“NOAH THE STYLE”と銘打たれているように、あくまでのノア戦士としての自分を見せつけるはず。現在は潮﨑豪とのAXIZ(アクシス)として活動し、不気味すぎる笑みを浮かべながら冷徹なまでのキックを放つキャラクターへと変貌。一部では「ノアの怪奇派」とまで呼ばれている。

パートナーの熊野は、ジュニアヘビー級ながらパワーファイターとして鳴らす男。多彩な背骨折りで徹底的に相手の腰を痛めつけ、アルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げる。それだけに、ヘビー級の中へ入ってもなんらそん色はない。普段は階級もユニットも違うため本格的に組む機会のない2人だからこそ、ここでしか見られぬタッグワークが新鮮に映るはずだ。

対する清宮は3月より親会社が替わり新体制となったノアを象徴する若きGHCヘビー級王者。昨年12月、杉浦貴を破りキャリア3年で史上最年少戴冠記録となる22歳5ヵ月で団体の最高峰へと躍り出た。その後も並み居る先輩たちのチャレンジを退け、さる6月9日にはプロ入り前からのあこがれの存在だった三沢光晴さんのメモリアル大会で杉浦を返り討ちとし、4度目の防衛に成功。令和のプロレス界を確実に担う存在である。

昨年までは新世代軍として清宮とともに闘っていた中嶋だったが、先にGHCヘビー級のベルトを獲られたとあれば話は違ってくる。ましてや中嶋は昨秋に開催されたノアのシングルリーグ戦「GLOBAL LEAGUE」優勝戦で敗れ、清宮の初優勝を許してしまった。

直後に杉浦も破ってGHC王者になったことを踏まえると、清宮の快進撃は中嶋に勝ったところから始まったと言っていい。清宮が王者として中嶋を迎え撃つシチュエーションはまだ訪れておらず、この試合で中嶋が直接勝利を奪えば王座獲りに向けて恰好のアピールとなる。

そこへ立ちはだかるのが、暴走鉄仮面をかなぐり捨てて本名に戻った谷口。2012年に「マイバッハ谷口」へと生まれ変わってからは荒くれファイトを続けてきたが、ノア5・4後楽園で予告なく谷口周平として登場し、コスチュームも一新。さらには清宮と握手を交わし、共闘を宣言した。もともと自衛隊時代にレスリングで国体3度優勝という実績を誇り地力のある正統派だったが、真逆のスタイルを経験した上で元に戻ったことから闘いの幅が広がったと見ていい。

ただ、合体を宣言したあと清宮と2人だけのタッグは一度も組まれておらず、その意味ではまだエンジン全開というわけではない。それだけに、中嶋&熊野にも付け入る余地は十分にある。ノアの現在形を見せるべく組まれたこの試合を入り口にして、方舟の新風景を追っていけばいい。

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